レッドカードは正しかったのか?プレミアリーグ第22節の判定を検証

プレミアリーグ観戦記

そろそろスマホゲームのシムシティビルドイットで遊んでブログ書くのもしんどくなってきたので、このブログでは趣味で書きやすいことだけ書いてみようかな、そう思い始めています。

今回、私の何年来の趣味である「サッカーイングランドプレミアリーグ」について、丁度面白いネタを見つけました。

自分のサポートするチームのゲームではなくライブ観戦もしていませんが、見逃し配信を何度か観て自分なりにまとめてみました。

テーマ的には、主観だけではなく、審判目線も交えて考えてみようかな、と。

プレミアリーグ第22節に発生した2つの事件⁉

日本時間で平日早朝のキックオフだったこともあり、(お目当てのチームの試合ではなかったため)試合はライブでは見ておりませんが、ガナーズのゲーム・ユナイテッドのゲームと2試合連続でプレイヤーの数が”11対9”で試合が終了した異様な1日だったようです。

クローズアップされたのは以下の三重罰案件についてです。

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ガナーズ23番のD・ルイス選手がセントオフ!

あ、当たったのか・・・?

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セインツ35番ベドラネク選手もセントオフ!

ウーン、弱り目に祟り目。ちょっと気の毒かも…。

最終的に両試合共に11対9で試合を終えるという非常事態に。

当たっていたのか不明

マルシアルに対してのベドラネクの接触はあったのでしょうか?

判定問題で盛り上がっているr/Gunnersを埋め込みましたが、こちらのサムネイルを見ると右足にスパイク、或いはヒザの接触があったっぽいです。

対する、ガナーズ対ウルブズでのファールはこちら。

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ウーン、微妙。

ルイスは体勢を崩しかけており、この画像より少しだけ前のようですね。

再びr/Gunnersから画像を探してきました。出典はコチラより。

コチラの方が分かりやすいかもしれません。ウィリアン・ジョゼの足裏とルイスのヒザが当たっているようにも見えますし、当たっていないようにも見えます。

この時点では両選手とも体制を崩してはいません。

ルールの確認

2016/2017シーズンより、国際サッカー評議会(IFAB)が規定した国際ルールが改正されています。

イングランドのみならず、世界各国各リーグにて採用されているルールになり、VAR運用することを念頭に大規模な改正がなされたようです。

三重罰とは何ぞや?

今回の2試合で大きな論議の対象になったのは【三重罰】って適用されるのではないのか、ということです。

そこでJFAの公式サイトにて三重罰に関する情報を拾ってみました。

以下、サイト内抜粋

Q9:決定的な得点の機会を阻止する反則に対する「三重罰」が、ペナルティーエリア内での反則に変更されたのはなぜか?

A:ペナルティーキックを与えることでファウルによって失った決定的な得点の機会を実質的に「回復させる」ことになるのが主な理由である。

ペナルティーキック、退場、次試合出場停止という三重罰は重過ぎると考えられていたため、退場を警告とした。ただし、これは決定的な得点の機会を阻止する反則のうち、ボールにプレーしようと試みたまたはボールをプレーしようとして相手競技者に挑んだがファウルになってしまったものに限られる。

https://www.jfa.jp/referee/news/00010436/
三重罰回避の条件
  • ボールにプレーしようと試みた
  • ボールをプレーしようとして相手競技者に挑んだがファウルになってしまった

悪意があったかどうかは判断の条件に含まれず、ボールにプレイしていないと主審(或いはVAR室)が判断するのであれば、三重罰を避けることができないようです。

決定機の阻止ーーーDOGSOとは?

最近、国内外のサッカーの実況さんでも頻りに発せられるドグソ(=DOGSO)というキーワード。

ここについても触れておきましょう。

ドグソとは、2019年から取り上げられ始めた言葉で、

Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity

の省略のことであり、明らかなゴール得点機会を阻止した場合に適用される判断基準となります。

2016/2017の国際ルールの変更に対して、以前は曖昧であった「決定機の阻止」を補完するために定義し直したものと考えられます。

DOGSOの要件

国内のJリーグはあんまり観ないのですが、DAZNで配信されている【Jリーグジャッジリプレイ】は大好きで、毎回欠かさず観させていただきました。

コンテンツ内で頻繁に出てくるDOGSOについて、素人考えですがまとめてみました。

得点機会の阻止 DOGSO4要件
  • 1つ目
    プレーの方向

    ゴールに対しての方向

  • 2つ目
    反則時のゴールとの距離

    シュートしても届かない距離だと適用されない

  • 3つ目
    守備側の人数

    GKと1対1の状況など。

  • 4つ目
    攻撃側はボールをコントロールできているのか

    ファールされてもシュートできた、或いはドリブルできている場合にはコントロール下にあると判断されます。

上記4要件を満たした場合のみ「決定的な得点機会の阻止」と(主審が)判断するのです。

SPAとは?三重罰と切っても切れない関係

DOGSOが「決定的な得点機会の阻止」と定義しているのに対し、SPAとは

Stop a Promising Attack

とし、攻撃側が明らかに有利になる局面でディフェンス側が阻止した行為のことを指します。

だいたいはDOGSO4要件を満たしていない場合に適用されるものです。

例)ハーフウェー付近でDF交わしてGKと1対1の局面を作れたかもしれないが、DFはユニを引っ張って阻止してしまった。この場合には、ゴールまでの距離がDOGSO4要件を満たしていないので、SPAの判断を下し、主審はイエローカードを提示する流れになります。いわゆる、プロフェッショナルファールと呼ばれているものです。

三重罰とDOGSOとSPA

PA内でDF側にファールがあると

DOGSO=PK+レッドカード+次節出場停止(=三重罰)

SPA =PK+イエロー

こんな境目になるかと思います。もちろん判断するのは主審であり、VAR室は明らかなミスでない限りは介入しないはずです。

彼らの訴えはなぜ却下されたのか

ゲーム翌日にセインツ・ガナーズ共にオフィシャルへ判定取り消しを訴えましたが、結果は対極的な判定が下されました。

ベドラネクの一発レッドは取り消しイエローカードに

6-0と大勢も決している83分に事件は発生しました。セインツの35番ベドラネクがユナイテッドのマルシアルに対しPA内にてファールを犯した模様。

私がリプレイで確認する限り、マルシアルの右足にスパイクされているように見えますし、マルシアルの右足が残っている(ダイブ疑惑?)ようにも見えます。

ただ、当初主審であるマイク・ディーンはPK+イエローカードの提示でしたが、VAR室との協議の結果レッドカードに変更を指示しました。

ですので、主審にはイエローカードを提示する、(瞬間的な)何かしらの判断基準があったと考えられます。

後日、セインツはFAに処分取り消しを求め、ペドラネクは結果的にイエローカードに差し戻し判定で、次のゲームは出場可能に。

ルイスの一発レッドは覆らず

試合後、翌日アーセナルは処分取り消しを求めてオフィシャルに控訴しました。チームとしては当然のことでしょう。監督も納得していなかったわけですから。

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「何度見ても当たっていない」(アルテタ監督談)とのこと…。

残念ながら、主審の判定通りレッドカードは覆されることがありませんでした。

次節ヴィラ戦では出場できないことに。

イエローorレッドのボーダーライン

どちらのケースもディフェンス側の不用意なプレーで、且つボールにチャレンジしている様子はありません。

そうなると、イエロー(三重罰回避)とレッドの境目は何処に引かれているのかに注目が集まる。

skysportsでも大きく取り上げられていたようです。

サムネが悪意に満ちているような…。

周りでは好き放題言えますので、審判団はどのように判断したのかを自分なりに分析してみました。

ベドラネク vs. マルシアル

確かに、試合内容からセインツのプレイヤーは半ば”戦意喪失”に近い状態で集中力を欠いていたようにも感じます。

ベドラネク vs. マルシアル

切り取った画像の見え方によっては、マルシアルの右足が”残っている”ように見え”ダイブ”っぽく映るが、それ以前にマルシアルの右足はスパイクされているのが主審のマイク・ディーンには見えており、ファールが存在していたことに対しての疑念は彼の頭の中にはなかったのでしょう。

ただ、マルシアルのボールのコントロールした向きがゴールから遠ざかる方向に向かっていました。しかもGKと1対1の局面でもなかったように見えます。

そこでDOGSO4要件のうち、プレーの方向が合致しないということで「決定的な得点機会の阻止」には当たらずSPAが適用され、ペナルティーエリア内でのファールとしてPK+イエローを宣告した、と考えられます。

なぜ、マイク・ディーンはイエロー取り消してレッドカードに差し替えたのかは不明ですが、推測するに【VAR室からの進言】が左右したのではないかと考えられます。

しかし、後日の控訴において主審が見えていた頭の中の画像と「決定的な得点機会の阻止」ではないという判断を基に、担当主審の判断を尊重したのではないでしょうか。

ファールはあったがDOGSO4要件を満たした「決定的な得点機会の阻止」に当たらず、三重罰案件がSPAで一段階下がった当初の判定通りのPK+イエローだったということなのかと。

このケースで不思議に思うのは何故マイク・ディーンはイエローからレッドに変えたのか、それだけです。

ルイス vs. ウィリアン・ジョゼ

プレーが途切れた時には、両者とも転がっていました。

 ルイス vs. ウィリアン・ジョゼ

まず、確認しておきたいのはウィリアン・ジョゼは方向・人数・向き・コントロール下のDOGSO4要件はすべて満たしているように感じられます。ゴールに向かってドリブルをして、キーパーと1対1の局面でした。

すると、ポイントとなるのは接触の有無だけになります。

触っていれば「決定的な得点機会の阻止」とみなされ、そうでなければ審判を欺く行為でジョゼに対して警告が発せられます。

我々はテレビの前でリプレイ何度見ても明らかな接触があったかどうか不明なのに、その場に居合わせた主審のクレイグ・ポーソンは迷わずレッドカードの提示。

不測の事態(カウンター)で審判のポジション的には実際ファールが起きていたであろう位置は非常に距離があり、その上背後からです。主審が直接目視で確認できていたというよりは、ルイスが何故転倒していたのかということにフォーカスしたのではないかと考えます。

接触がなければルイスまで転倒することはあり得ない、そんな状況証拠によるレフェリングだったのかもしれません。

DOGSO4要件を満たし接触が存在した=PK+レッドカードの提示だったのでしょう。少なくともルイスがバランスを崩して倒れていなければ…スポーツにタラレバは禁物ですね。

DOGSO4要件を満たしていたかどうかがカードの色の差に繋がったのではないかと考えます。

私のレベルでは、それしか考えられないんですよね。単純にDOGSOかSPAかだけの違い?

あとがき

サッカーとは得点数の差を競う競技であり、決定的な得点機会の阻止はサッカーの醍醐味を失わせかねません。

DFは防ごうと必死になることも大事なことですが、同時に相手がシュートを撃たせない行為だけは悪意があろうとなかろうと許されない、そんなルールだと私は解釈しています。

結局、絶対的に間に合わないケースにおいて相手のシュートは撃たせてしまった方がいいんですよね。仮に1点取られることになっても2点取り返せばいいぢゃないか、そんな真のスポーツマンシップをもって競技してくれるから面白いと思うんですよね。

そう、そこで無理して退場してしまっては味方に迷惑かけるだけでなく、そのゲームでの自らの汚名返上のチャンスですら失ってしまいます。サッカーは11対11での試合を観ていた方が視聴側にとっても楽しいですからね。

今回のケースは三重罰がクローズアップされがちですが、実はDOGSO4要件だけが判断基準になり提示されるカードの色が異なってしまったのでは?…そんな話でした。

それでは。

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